高精細シルクスクリーン

定義

高精細シルクスクリーンは通常のシルク印刷と違い、電子回路や微細なパターンを再現する為の高精度の印刷です。これらは単に版のメッシュを変えるだけではなく、その精度を再現する為の版の選定(化繊・ステンレス・メタルなど)特殊なメッシュを使用するだけでは無く、どの版でどの線形で、どの塗膜で、どのインクを使用するか?が長年の経験とノウハウから培った技術から再現する事が可能になります。高精細シルクスクリーンは単に印刷をするのでは無く、いわば機能を持たせた印刷です。
印刷には電子部品関係などのドットパターンや回路印刷やグラデーションパターンの他いろいろなセンサー部品など様々な製品に適応出来ます。

【 ↑スルホールで回路を反転接続 】
【 ↑ガラス基板:縦線目盛は0.1ミリピッチ 】

回路印刷

画像はシルク印刷による多層回路になります。複数の回路を形成し、その上にレジスト層(ホール付)を印刷し、ホール間の配線を接続、精度の高い印刷再現性を可能にしています。(回路をジャンプさせた多層回路)

メンブレンスイッチなどで大きなスイッチ仕様の場合などでは、上部と下部のスイッチの接触を防ぐ為のドット印刷などを行います。シルク印刷の弱点として版の伸縮によるパターンの位置ずれが発生し易く、高精度実現には高い技術が要求されます。

印刷のコントロール

機能部品を印刷をする場合、印刷をいかにコントロール出来るかが重要なポイントになります。印刷位置の正確さや、ラインの再現性はもとより膜厚のコントロールも重要な点です。機能を持たせる印刷には重要なファクターになります。当社の高精細シルクスクリーン印刷技術はインクの特性を十分に熟知したスクリーン版の選定によって、様々な仕様に見合った高度な印刷をご提供する事が可能です。

様々なスクリーン版

一言でスクリーン版と言っても、その種類は様々です。塗膜を厚くする物や、薄くする物。その耐刷性や印刷寸法制度など要求される条件は色々あり、その要求品質に見合った版の選定が重要になります。過去の経験とデータの蓄積から、その使用に最適な版を選び出し、最適な条件で印刷を行います。